真似

 自閉症児の治療教育などに関わっていると、普通の子供って「天才だなあ」なんて思ってしまう事が多々あります。自閉症児にはこちらが何回も何回も教えてやっと出来るようになることが、普通児は誰も教えていないのに勝手に学んでしまうんです。「表示に気づく」のブログで話したように、自閉症の子供には真似するって非常に難しいことだったりするんですが、普通の子供は本当に真似をしますね。
 この間公園でトレーニングをしていました。公園のトレーニング器具を使って、腹筋背筋とか、腕立てとか、懸垂(両手でぶら下がって腕で体を持ち上げるやつ)とか。すると、小学生ぐらいの姉弟でしょうか、私のやっているのを真似ていくんです。お姉さん風の女の子が「あ、こういう風にやるんだ」なんて言いながら私のトレーニングを真似すると、男の子も最初は女の子の邪魔したりしながらも、最後には当然お姉さんの真似をします。( 私のトレーニングが真似をすべき正しいものかどうかは別として。)しばらくすると、中学生くらいの男の子が3人組が来て、真似するんです。全く同じ事をするんじゃなくて、自分たち風にアレンジしながらも、なぜか私に付いて来るように同じ器具を一つ一つ使っている。人間ってよっぽど真似をするように仕組まれているんでしょうね。

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