2018年8月7日火曜日

学習障がい LD、ADHD、高機能自閉スペクトラム ASD

 今日発達障がいの(又はその疑いのある)小学生低学年向けの教室を始めました。対象とする発達障がいを具体的に言うと、学習障がい(LD)、ADHD、高機能自閉スペクトラム症(ASD)です。学習障がいが本格的に顕著に問題として現れるのは主に高学年なのですが、学校での問題が顕著に現れる頃には、実は成績の低さだけでなく「自尊心の低さ」や「学習そのものへのやる気の欠如」と言うような二次障害を生んでしまっている場合が多いのです。「ウチの子は勉強ができなくて」という悩みを放っておくと、気づいた頃には問題行動が増えていたり、「どうせ私なんて(俺なんて)」と取り組みが悪かったり、学校で孤立していたり、不登校であったり、問題がさらに大きく膨らんでしまっていることもあるのです。
 多くの学習塾では、勉強を教えてくれます。勉強ができない生徒への対処法としては、単刀直入です。しかし、「勉強ができない(成績が悪い)」と言うのは結果論であって、その背景には、学校場面で学習することへの「学習への基礎力」とでも言いましょうか?そこが欠けていることが多いのです。学校で何も学ばずに帰ってきて塾でやり直しをしているのですから、学校で勉強してさらに塾でも勉強している生徒に比べると、結局は徐々に追いつかなくなるのが当然の結果かもしれません。学校の代わりに勉強を教えてくれる場所ではなく、学校教育の中で学習できる生徒に育てていくことが長い目で見ると必要なのです。
 生徒が挫けるのは、意外に細かい部分です。例えば「板書するスピードが遅い」「表の中のどこに書き込むのかわからなくなってしまう」「先生の話がわからなくなったら、すぐに諦めてその後は聞いていない」「表現が変わると同じ問題でもわからなくなってしまう」「次の活動の準備ができない」「必要な物のチェックができない」、「他に生徒の発言に気が取られてしまう」などで、1つ1つは早いうちから徐々に訓練していけば、修正可能なことも多い細かなことなのです。しかし、何もしないでいると、その1つ1つの「できない」にぶつかる度に学習が滞ります。学校の授業が「わからない」のは、こういった些細な「できない」の積み重ねから起こってしまうのです。高学年になって問題が決定的に顕著になる頃には、「できない」の積み重ねが4年も5年もあるのですから、それは「俺なんて・・・」となってしまうのも理解できます。国語や算数の勉強を教えても、「学習への基礎力」を身につけていかない限り、問題は解決しないのです。そして、それは出来るだけ早い段階で始めるべきなのです。

2018年8月1日水曜日

自閉スペクトラム症とグルテン・フリー(GFCFダイエット)

 暑過ぎますね。5分外を歩いただけで汗だくです。暑いときは冷たい物も美味しいのですが、逆に熱いものも良いです。名古屋人的には「味噌煮込みうどん」とかですかね。先日テレビで赤味噌というか八丁味噌というか、普通に味噌として使うのではなく、調味料の1つとして隠し味で使うと良いと特集されていました。何となく思い立って赤味噌を使った「グルテン・フリーのマカロニ・チーズ」に挑戦しました。
 「マカロニ・チーズ(Maccarroni & Cheese)」(「チーズ・マカロニとも言う?」)は、要はチーズ味のパスタです。アメリカではソールフードと言うか、お母さんの味というか、小さい頃からアメリカ人がよく食べて育っている物です。ボックスでスーパーで買えるものは、箱入りのマカロニにチーズの粉がついて、それこそ100円ぐらいです。日本で言うインスタント・ラーメン的な存在。スナック菓子のチーズ味な感じで「食べ出したら止まらない」タイプ。家庭で手作りのは、ホワイトソースを手作りしてチーズをたっぷり入れて、パン粉と粉チーズをのせてグラタンみたいにオーブンで焼きます。それこそチーズにこだわることも出来るので、作り方によってはかなり大人な食べ物に仕上げることもできます。サンフランシスコでは、チーズ・バーと言ってチーズ専門のバーもあるので、そこで食べたマカロニ・チーズは、臭くて高級なチーズをたっぷり使い、チーズから油が染み出して熱々で、脂肪と糖質と塩分のベストマッチ、何か悪いものを内緒でこっそり食べている感じで、非常に美味かった。
 今回はグルテン・フリーで小麦を抜いて、さらにお野菜をたっぷり使ってヘルシーに。アメリカ人レベルの量のチーズを使うと胃もたれするので、たっぷり食べて罪悪感のない感じに仕上げます。ホワイトソースの代わりにまず人参、ナス、キャベツ、玉ねぎなど残り野菜をたっぷり千切りにして(鍋にモリモリぐらいのたくさんの量)、鍋でたっぷり目のオリーブオイルで炒めます。15分くらい時間をかけて炒めて、野菜がちょっと茶色っぽくなって、かなりしんなりして量が4分の1位になったら、ミキサーに入れるか、バー・ミックスでお鍋の中で野菜をドロドロに完全に形をなくします。小麦を使わないので、炒め野菜がホワイトソースの代わりです。そこに赤味噌を大さじ1杯ぐらい入れて、味噌が溶けるまで炒めます。これぐらいまでの赤味噌の量なら仕上がった時「味噌!」と感じられず、隠し味になります。ちなみに赤味噌は熱を加えても風味が落ちないそうです。野菜がすでに茶色であることに加えて、さらに赤味噌で色がつきますが、見た目の色合いは諦めました。そこに豆乳(普通の牛乳でも可)を入れて、煮立ったら、とろけるチーズを加えます。チーズは・・・両手ですくえるぐらいの量です。結構入れますが、これでもアメリカで使う量の半分ぐらいです。茹でておいたグルテン・フリーのパスタを入れて(パッケージによっては少量すぎてしまうので、2パック必要かも)、鍋の中でよく混ぜ合わせたら、キャセロールで入れて上にさらにチーズをのせて焼き上げて出来上がり。ホワイトソースを控えた代わりに、野菜と味噌と豆乳を使っているので、「どこかで食べたことがある」感じの味。そして子どもにも安心。うちの子どもはバクバク食べました。
 小麦を抜く「グルテン・フリー」流行っていますよね。アメリカでも小麦アレルギーや小麦の消化が難しい人が増えて、かなり広まりました。なんなんでしょうね。この小麦や牛乳の消化の難しさやアレルギーって昔はそれ程なかったですよね。このブームの少し前から、アメリカでは自閉症児に小麦タンパク(グルテン)と乳製品のタンパク(カゼイン)を抜くことが、自閉症の症状改善に効果があるのではないかと言われ、発達障がいの療育業界では大きく広まりました。結論から言うと、私は長年この業界にいますが、小麦を抜いたからと言って症状が劇的に改善したケースを見たことがありませんので、特段にお勧めはしていません。ただし、もしかしてタンパクのアレルギーや消化不良が原因で不健康な状態になっていて、そのために集中力が落ちたり、全般にやる気がない状態になっている可能性がもしかしてあるのかも・・・と考え出すと、親としては試してみたいと思われる方も理解できます。
 行動の専門家の意見からすると、ただ流行りに流されるのではなく、やるなら「しっかり」やって欲しいです。できれば相談できるお医者さんがいると良いですよね。アレルギーならアレルギー科、消化不良なら内科や消化器官系、専門医がいればさらに良いですね。小麦タンパクの消化不良がある人の場合だと、何ヶ月か小麦を抜いたその後に小麦を再開すると、オナラがたくさん出て臭かったり、お腹がグルグル行ったり、消化器官系の変調が見られる場合もあると聞きます。小麦を抜いた結果として、どこに注目しなければいけないのか、教えてくれる先輩などもいると良いですね。関連本も色々と出ています。また、小麦や牛乳を抜くのもかなり食生活を制限してしまうので、小さい子どもの発達を考えると栄養士さんへの相談も必要かもしれません。効果を調べるにも、始める前と後でどんな変化があるのか、しっかりとした記録がないと、何が変わったのか客観的に評価することが難しいです。
 ちなみに上記のレシピを見ても分かる通り、グルテン・フリーを普段から行おうとすると、かなり時間や手間がかかります。日本ではまだグルテン・フリーのパンやパスタも種類が少なく、値段も高いです。小麦は安くて手軽に手に入ります。パンはもちろんのこと、コンビニおにぎりの大部分は醤油や味付けなどの添加物に小麦が使われています。その手軽さを諦めて、どこに行くにも自家製オニギリを持って行くのも、大変な重労働です。まあご飯だけでも健康に生きられますが、私は食事が大好きなので、子どもにも色々と食べられるようになって欲しい。こう思って色々と考えると、親にとっては負担がさらに大きくなります。
 負担とその効果を客観的に見ながら、グルテン・フリー、カゼイン・フリーのダイエット(GFCFダイエット)は、うちの子どもにとって必要か?親はいつも究極の選択を迫られますね。