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自閉スペクトラム症と運動

 ここのところ台風の影響でやっと暑さが一段落しましたが、名古屋の暑さは今年は酷かったです。連日38度前後の高気温が続き、朝でも5分も外を歩けば汗だくでぐったりしてしまいます。この頃運動をしていないので、できるだけ階段を使ったり、歩けるところは歩いたりするように気をつけていたのですが、今年の夏はちょっとした階段ですら冷房のない場所では危険に思えてきて、ほんの少しだけの運動ですら避けるようになってしまいました。いつもダッシュで走って間に合う電車も、もう走れません。  代わりと言っては何ですが、いつも涼しい教室の中ではなるべく運動するようにしています。「竹島運動部」と呼んでいますが、積極的に子どものダンスや体操に参加し、かつオンブやおウマさんごっこ、持ち上げてクルクル回すなど、生徒から要求された時になるべく断らずにやることです。自閉系の生徒は自分では中々アプローチできない場合が多いので、こちらから積極的に押し売りに行きます。ただし、生徒がもっとやって欲しい時は要求することの練習に変わって行きます。全般にうちの教室ではスタッフも生徒も、かなりの運動量があります。教室のスタッフの中では基本私が年長で、先輩である私が積極的に体を動かしている訳ですから、私よりも若い職員には子どもを持ち上げて走り回ることへの無言のプレッシャーがあり、ややブラック企業と化しています。  ちなみに、疲れてくると逆に一生懸命やってしまう時ってありません?竹島運動部も疲れてる時に限ってエスカレートすることがあり、気づいたら生徒を肩車して反復横跳びしていたりして、これは幾ら何でもやりすぎかなあと反省しています。  自閉スペクトラム症の生徒は、上手に模倣ができない生徒さんや、体が上手く動かせない生徒さんが多い上に、発達障がい全般に練習が苦手でくじけやすい生徒さんが多いため、基本運動が苦手な場合が多いです。ダンス、野球、バドミントンなどのようなスポーツも難しいですし、そもそもジャンプや物を投げることなど、特に苦手な動作が多い場合も良くあります。しかし苦手は苦手でやりたがらないのですが、一度やってみると(ハマると)、運動自体は基本生徒に良い影響があります。  面白いのが、ぴょんぴょんジャンプさせたり、教室をおんぶして回ったり、質問に正解したら、ただ教室をダッシュで一周するだけとか、「なんでそれが面白いの?

学習障がい LD、ADHD、高機能自閉スペクトラム ASD

 今日発達障がいの(又はその疑いのある)小学生低学年向けの教室を始めました。対象とする発達障がいを具体的に言うと、学習障がい(LD)、ADHD、高機能自閉スペクトラム症(ASD)です。学習障がいが本格的に顕著に問題として現れるのは主に高学年なのですが、学校での問題が顕著に現れる頃には、実は成績の低さだけでなく「自尊心の低さ」や「学習そのものへのやる気の欠如」と言うような二次障害を生んでしまっている場合が多いのです。「ウチの子は勉強ができなくて」という悩みを放っておくと、気づいた頃には問題行動が増えていたり、「どうせ私なんて(俺なんて)」と取り組みが悪かったり、学校で孤立していたり、不登校であったり、問題がさらに大きく膨らんでしまっていることもあるのです。  多くの学習塾では、勉強を教えてくれます。勉強ができない生徒への対処法としては、単刀直入です。しかし、「勉強ができない(成績が悪い)」と言うのは結果論であって、その背景には、学校場面で学習することへの「学習への基礎力」とでも言いましょうか?そこが欠けていることが多いのです。学校で何も学ばずに帰ってきて塾でやり直しをしているのですから、学校で勉強してさらに塾でも勉強している生徒に比べると、結局は徐々に追いつかなくなるのが当然の結果かもしれません。学校の代わりに勉強を教えてくれる場所ではなく、学校教育の中で学習できる生徒に育てていくことが長い目で見ると必要なのです。  生徒が挫けるのは、意外に細かい部分です。例えば「板書するスピードが遅い」「表の中のどこに書き込むのかわからなくなってしまう」「先生の話がわからなくなったら、すぐに諦めてその後は聞いていない」「表現が変わると同じ問題でもわからなくなってしまう」「次の活動の準備ができない」「必要な物のチェックができない」、「他に生徒の発言に気が取られてしまう」などで、1つ1つは早いうちから徐々に訓練していけば、修正可能なことも多い細かなことなのです。しかし、何もしないでいると、その1つ1つの「できない」にぶつかる度に学習が滞ります。学校の授業が「わからない」のは、こういった些細な「できない」の積み重ねから起こってしまうのです。高学年になって問題が決定的に顕著になる頃には、「できない」の積み重ねが4年も5年もあるのですから、それは「俺なんて・・・」となってしまうのも理解で

自閉スペクトラム症とグルテン・フリー(GFCFダイエット)

 暑過ぎますね。5分外を歩いただけで汗だくです。暑いときは冷たい物も美味しいのですが、逆に熱いものも良いです。名古屋人的には「味噌煮込みうどん」とかですかね。先日テレビで赤味噌というか八丁味噌というか、普通に味噌として使うのではなく、調味料の1つとして隠し味で使うと良いと特集されていました。何となく思い立って赤味噌を使った「グルテン・フリーのマカロニ・チーズ」に挑戦しました。  「マカロニ・チーズ(Maccarroni & Cheese)」(「チーズ・マカロニとも言う?」)は、要はチーズ味のパスタです。アメリカではソールフードと言うか、お母さんの味というか、小さい頃からアメリカ人がよく食べて育っている物です。ボックスでスーパーで買えるものは、箱入りのマカロニにチーズの粉がついて、それこそ100円ぐらいです。日本で言うインスタント・ラーメン的な存在。スナック菓子のチーズ味な感じで「食べ出したら止まらない」タイプ。家庭で手作りのは、ホワイトソースを手作りしてチーズをたっぷり入れて、パン粉と粉チーズをのせてグラタンみたいにオーブンで焼きます。それこそチーズにこだわることも出来るので、作り方によってはかなり大人な食べ物に仕上げることもできます。サンフランシスコでは、チーズ・バーと言ってチーズ専門のバーもあるので、そこで食べたマカロニ・チーズは、臭くて高級なチーズをたっぷり使い、チーズから油が染み出して熱々で、脂肪と糖質と塩分のベストマッチ、何か悪いものを内緒でこっそり食べている感じで、非常に美味かった。  今回はグルテン・フリーで小麦を抜いて、さらにお野菜をたっぷり使ってヘルシーに。アメリカ人レベルの量のチーズを使うと胃もたれするので、たっぷり食べて罪悪感のない感じに仕上げます。ホワイトソースの代わりにまず人参、ナス、キャベツ、玉ねぎなど残り野菜をたっぷり千切りにして(鍋にモリモリぐらいのたくさんの量)、鍋でたっぷり目のオリーブオイルで炒めます。15分くらい時間をかけて炒めて、野菜がちょっと茶色っぽくなって、かなりしんなりして量が4分の1位になったら、ミキサーに入れるか、バー・ミックスでお鍋の中で野菜をドロドロに完全に形をなくします。小麦を使わないので、炒め野菜がホワイトソースの代わりです。そこに赤味噌を大さじ1杯ぐらい入れて、味噌が溶けるまで炒めます。これぐら