2018年8月7日火曜日

学習障がい LD、ADHD、高機能自閉スペクトラム ASD

 今日発達障がいの(又はその疑いのある)小学生低学年向けの教室を始めました。対象とする発達障がいを具体的に言うと、学習障がい(LD)、ADHD、高機能自閉スペクトラム症(ASD)です。学習障がいが本格的に顕著に問題として現れるのは主に高学年なのですが、学校での問題が顕著に現れる頃には、実は成績の低さだけでなく「自尊心の低さ」や「学習そのものへのやる気の欠如」と言うような二次障害を生んでしまっている場合が多いのです。「ウチの子は勉強ができなくて」という悩みを放っておくと、気づいた頃には問題行動が増えていたり、「どうせ私なんて(俺なんて)」と取り組みが悪かったり、学校で孤立していたり、不登校であったり、問題がさらに大きく膨らんでしまっていることもあるのです。
 多くの学習塾では、勉強を教えてくれます。勉強ができない生徒への対処法としては、単刀直入です。しかし、「勉強ができない(成績が悪い)」と言うのは結果論であって、その背景には、学校場面で学習することへの「学習への基礎力」とでも言いましょうか?そこが欠けていることが多いのです。学校で何も学ばずに帰ってきて塾でやり直しをしているのですから、学校で勉強してさらに塾でも勉強している生徒に比べると、結局は徐々に追いつかなくなるのが当然の結果かもしれません。学校の代わりに勉強を教えてくれる場所ではなく、学校教育の中で学習できる生徒に育てていくことが長い目で見ると必要なのです。
 生徒が挫けるのは、意外に細かい部分です。例えば「板書するスピードが遅い」「表の中のどこに書き込むのかわからなくなってしまう」「先生の話がわからなくなったら、すぐに諦めてその後は聞いていない」「表現が変わると同じ問題でもわからなくなってしまう」「次の活動の準備ができない」「必要な物のチェックができない」、「他に生徒の発言に気が取られてしまう」などで、1つ1つは早いうちから徐々に訓練していけば、修正可能なことも多い細かなことなのです。しかし、何もしないでいると、その1つ1つの「できない」にぶつかる度に学習が滞ります。学校の授業が「わからない」のは、こういった些細な「できない」の積み重ねから起こってしまうのです。高学年になって問題が決定的に顕著になる頃には、「できない」の積み重ねが4年も5年もあるのですから、それは「俺なんて・・・」となってしまうのも理解できます。国語や算数の勉強を教えても、「学習への基礎力」を身につけていかない限り、問題は解決しないのです。そして、それは出来るだけ早い段階で始めるべきなのです。

2018年8月1日水曜日

自閉スペクトラム症とグルテン・フリー(GFCFダイエット)

 暑過ぎますね。5分外を歩いただけで汗だくです。暑いときは冷たい物も美味しいのですが、逆に熱いものも良いです。名古屋人的には「味噌煮込みうどん」とかですかね。先日テレビで赤味噌というか八丁味噌というか、普通に味噌として使うのではなく、調味料の1つとして隠し味で使うと良いと特集されていました。何となく思い立って赤味噌を使った「グルテン・フリーのマカロニ・チーズ」に挑戦しました。
 「マカロニ・チーズ(Maccarroni & Cheese)」(「チーズ・マカロニとも言う?」)は、要はチーズ味のパスタです。アメリカではソールフードと言うか、お母さんの味というか、小さい頃からアメリカ人がよく食べて育っている物です。ボックスでスーパーで買えるものは、箱入りのマカロニにチーズの粉がついて、それこそ100円ぐらいです。日本で言うインスタント・ラーメン的な存在。スナック菓子のチーズ味な感じで「食べ出したら止まらない」タイプ。家庭で手作りのは、ホワイトソースを手作りしてチーズをたっぷり入れて、パン粉と粉チーズをのせてグラタンみたいにオーブンで焼きます。それこそチーズにこだわることも出来るので、作り方によってはかなり大人な食べ物に仕上げることもできます。サンフランシスコでは、チーズ・バーと言ってチーズ専門のバーもあるので、そこで食べたマカロニ・チーズは、臭くて高級なチーズをたっぷり使い、チーズから油が染み出して熱々で、脂肪と糖質と塩分のベストマッチ、何か悪いものを内緒でこっそり食べている感じで、非常に美味かった。
 今回はグルテン・フリーで小麦を抜いて、さらにお野菜をたっぷり使ってヘルシーに。アメリカ人レベルの量のチーズを使うと胃もたれするので、たっぷり食べて罪悪感のない感じに仕上げます。ホワイトソースの代わりにまず人参、ナス、キャベツ、玉ねぎなど残り野菜をたっぷり千切りにして(鍋にモリモリぐらいのたくさんの量)、鍋でたっぷり目のオリーブオイルで炒めます。15分くらい時間をかけて炒めて、野菜がちょっと茶色っぽくなって、かなりしんなりして量が4分の1位になったら、ミキサーに入れるか、バー・ミックスでお鍋の中で野菜をドロドロに完全に形をなくします。小麦を使わないので、炒め野菜がホワイトソースの代わりです。そこに赤味噌を大さじ1杯ぐらい入れて、味噌が溶けるまで炒めます。これぐらいまでの赤味噌の量なら仕上がった時「味噌!」と感じられず、隠し味になります。ちなみに赤味噌は熱を加えても風味が落ちないそうです。野菜がすでに茶色であることに加えて、さらに赤味噌で色がつきますが、見た目の色合いは諦めました。そこに豆乳(普通の牛乳でも可)を入れて、煮立ったら、とろけるチーズを加えます。チーズは・・・両手ですくえるぐらいの量です。結構入れますが、これでもアメリカで使う量の半分ぐらいです。茹でておいたグルテン・フリーのパスタを入れて(パッケージによっては少量すぎてしまうので、2パック必要かも)、鍋の中でよく混ぜ合わせたら、キャセロールで入れて上にさらにチーズをのせて焼き上げて出来上がり。ホワイトソースを控えた代わりに、野菜と味噌と豆乳を使っているので、「どこかで食べたことがある」感じの味。そして子どもにも安心。うちの子どもはバクバク食べました。
 小麦を抜く「グルテン・フリー」流行っていますよね。アメリカでも小麦アレルギーや小麦の消化が難しい人が増えて、かなり広まりました。なんなんでしょうね。この小麦や牛乳の消化の難しさやアレルギーって昔はそれ程なかったですよね。このブームの少し前から、アメリカでは自閉症児に小麦タンパク(グルテン)と乳製品のタンパク(カゼイン)を抜くことが、自閉症の症状改善に効果があるのではないかと言われ、発達障がいの療育業界では大きく広まりました。結論から言うと、私は長年この業界にいますが、小麦を抜いたからと言って症状が劇的に改善したケースを見たことがありませんので、特段にお勧めはしていません。ただし、もしかしてタンパクのアレルギーや消化不良が原因で不健康な状態になっていて、そのために集中力が落ちたり、全般にやる気がない状態になっている可能性がもしかしてあるのかも・・・と考え出すと、親としては試してみたいと思われる方も理解できます。
 行動の専門家の意見からすると、ただ流行りに流されるのではなく、やるなら「しっかり」やって欲しいです。できれば相談できるお医者さんがいると良いですよね。アレルギーならアレルギー科、消化不良なら内科や消化器官系、専門医がいればさらに良いですね。小麦タンパクの消化不良がある人の場合だと、何ヶ月か小麦を抜いたその後に小麦を再開すると、オナラがたくさん出て臭かったり、お腹がグルグル行ったり、消化器官系の変調が見られる場合もあると聞きます。小麦を抜いた結果として、どこに注目しなければいけないのか、教えてくれる先輩などもいると良いですね。関連本も色々と出ています。また、小麦や牛乳を抜くのもかなり食生活を制限してしまうので、小さい子どもの発達を考えると栄養士さんへの相談も必要かもしれません。効果を調べるにも、始める前と後でどんな変化があるのか、しっかりとした記録がないと、何が変わったのか客観的に評価することが難しいです。
 ちなみに上記のレシピを見ても分かる通り、グルテン・フリーを普段から行おうとすると、かなり時間や手間がかかります。日本ではまだグルテン・フリーのパンやパスタも種類が少なく、値段も高いです。小麦は安くて手軽に手に入ります。パンはもちろんのこと、コンビニおにぎりの大部分は醤油や味付けなどの添加物に小麦が使われています。その手軽さを諦めて、どこに行くにも自家製オニギリを持って行くのも、大変な重労働です。まあご飯だけでも健康に生きられますが、私は食事が大好きなので、子どもにも色々と食べられるようになって欲しい。こう思って色々と考えると、親にとっては負担がさらに大きくなります。
 負担とその効果を客観的に見ながら、グルテン・フリー、カゼイン・フリーのダイエット(GFCFダイエット)は、うちの子どもにとって必要か?親はいつも究極の選択を迫られますね。

2018年7月6日金曜日

第5回ABAオンライン講座:教えること〜時計を例に

 雨が降り続いています。雨が降ればジメジメするし、晴れれば暑いし、暑いのも寒いのも苦手な私には、ここから先は地獄です。電車の中からコンビニへ、コンビニから涼しいビルの中へ、涼を求めてクーラーのある場所を転々と移動します。こんな中、保育園でも小学校でも、まだクーラーをつけていない所があると聞きました。ちなみに私の住む清須市の小学校はクーラーないんです。ええ?と思いますよね。今は昔と違って35度を超える日も珍しくいないのに、クーラーがないなんて教育を受ける権利を無視しているのに等しいと思います。先生であってもそんなブラック企業、絶対働きたくない。子どもも行かせたくない。今でも昭和な感覚の人たちっているんですね。清須市の議員の皆様、頑張って時代に追いついて欲しい。
 昭和な感じと言えば、最近の学校は「教える」と言うことが難しくなってきている印象もあります。塾や幼児教室・早期教育の過熱によってか、既に学校外で教科書の内容を学んできている子が多く、学校の授業では教科書の内容をあっさりと紹介するだけで、後は家庭でのプリント等の宿題を出しておしまいで、授業では何も教えないなんてことを保護者の方から聞くこともあります。例えば最近小学1年生でも、入学した時点で既に平仮名を知っている子どもがほとんどで、特にカタカナなどは完全にすっ飛ばされて先へ進んでしまうことがあるそうです。教えようよ。ねえ。学校外で学んでいない子が取り残されている事実に気づいていながらも、時代とともに増加した書類準備や、もっと先に進めたい親対応のための宿題の準備やら、本当に教えたい子どもに時間を使えない悪循環。学校の先生が、どうやったら子どもが興味を持ってくれるだろうか?とか、どうやったら分からない子どもに分かるように説明してあげられるのだろうか?と考える、いわゆる「教える楽しさ」を体験できないことも増えてきてしまったのではないでしょうか?
 今回の「物事を(それを知らない人に)教える」と言うことに焦点を当てて見ました。教えるとは、こうやってみる?あれもやってみる?こうだったら楽しくなるかな?と様々な方策を考えることなのです。ABAだろうが、普通教育だろうが基本同じで、ただ型にはまった教え方を繰り返していくこととは完全に違うのです。1つの教え方で上手くいかなければ、もう1つの教え方をする・・・要は子どもが分かるまで、色々と工夫するこの楽しさを今の学校の先生たちに知ってもらいたい。授業の準備をすることの楽しさを先生が常に体験できる学校を増やしたいですね。そのためには、そのルール作りができる政治家を育てなければ。まずは学校に意見をしっかり言うことと、投票からかな。
 www.kojitakeshima.com/ホーム/オンライン講座

2018年6月11日月曜日

第4回オンラインABA講座:絵本の読み聞かせ

 第4回の講座は、絵本の読み聞かせにしました。絵本って楽しいですよね。繰り返し読み聞かせることによって、言葉のリズムを教える良い機会にもなりますし、本を読む楽しみを教えることにも繋がります。他の教材と同様ですが、絵本も読み聞かせ方によって子どもの「食いつき」と言うか、興味の持ち具合も随分変わってきます。上手な先生が読まれると、本当に引き込まれます。私は絵本の読み聞かせの専門家ではないのですが、発達障がいを専門に教える立場として、そしてABAの専門家という立場から、特に絵本に興味のない子どもにどうやって読み聞かせをするのか、今回は読み方例とその説明を紹介させていただきました。
 絵本の読み聞かせは随分と前から一度オンラインで紹介したいとは思っていた題材です。これがなかなか実現できなかったのは、絵本の出版社からの承諾を取っていなかったからです。当然ですが絵本には著作権があり、読み聞かせをするには出版社や著者からの承諾が必要になります。ただ、オンラインで使うとなると、承諾してもらうのは難しいかな?大体からして、それって誰に連絡を取れば良いの?という疑問も含めて、何だか面倒臭くなってきて、その内に「まいっか」と、なかったことにしてしまう悪循環。そのまま時間が経ってしまっていました。
 結論から言うと「著作物使用許可申請書」なる物が世の中にはあるんです。これに書いてファックスで申請できるんだそうです。申請書はオンラインで手に入り、オンラインで出版社のFAX番号を調べ、送る。・・・意外と簡単ですよね。無知って恥ずかしい。今でもファックスって使うんですね、と思いながら、年甲斐もなくちょっと恥ずかしくもドキドキするので、他の人に頼んでしまいました(裏技)。やっぱり断られたらガッカリするので、3社ぐらい送っちゃおう。人生勉強だと思って、やっちゃえ、やっちゃえ。ダメなら、ダメな時ですよね。
 驚きです。出してその日の内に電話がかかってきました。何となく返答はすぐに来ないように勝手に想像していたのですが、3社全て即時に反応をいただいて、しかも「大丈夫だと思います。後でFAXで正式返答します。」と即答されるところもあり、なんて素早い対応なんでしょう。しかも出版社によっては、「期間はどれくらいですか?作者への謝礼はありますか?こういった申請が初めてなので、著者に連絡するのにそれぐらいの情報は確認したくて」など丁寧に色々と質問していただいて、これまたビックリ。しかも、「(竹島の)ウェブサイトを見たんですけれど、今開けなくて・・・」またまたびっくり!そう言う申請は今まであまりなかったのか?それでも柔軟に対応するなんて、ああ、世の中には大人な対応をする人たちもいるんだ・・・。出版社の人をみくびっていた私。また世の中について勉強させていただいた。丁寧な対応をしていただいた出版社の方々、ありがとうございます。
 ちなみに私の教える教室で就学前のお子さんですと、生徒さんの中で絵本が好きになる確率は、ほぼ100%に近いと思います。教室では週2回以上読んだ子(しかもご家庭で保護者も読まれた方)に限れば、「ぼぼ」ではなく100%と言い切れます。私もABAを始めた頃は、絵本を子どもが好きになると言うことを知りませんでした。でも、好きになるんです。教室を見学される方の中にも、「こんなに長い間絵本で座っていられるんですね」と言われることがあります。しかし、紹介されるような読み方で、時間をかけて少しずつ読んで行くことで、変わってくるのです。絵本が好きになると、褒められたからではなく、楽しいから席に座ることができるようになりますから、他のことが教えやすくなりますし、集団での教育が格段にやりやすくなります。ぜひ試して見てください。
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2018年5月25日金曜日

第3回オンラインABA講座「そんたく」

 アメフトの事件、もの凄い報道されていますよね。私も強い関心を持って見ています。通常スポーツでの反則行為がここまで報道されることはないと思いますが、あのタックルの映像や、その後の大学側の対応の仕方、そして特にあの反則行為を行なった生徒の会見にはショックを受けました。あの生徒の言うことが全て本当だとしたら、生徒があそこまで追い込まれることがあるということ自体が、本当に怖いことですよね。最近はすぐに親の立場になって考えてしまいます。私はどちらかと言うと、反則行為を受けて怪我をした生徒の親の気持ちよりは、反則行為をしてしまった生徒の親の気持ちを想像して(失礼ながら勝手に)しまいます。もちろんスポーツ選手としてはエリートの生徒さんでそれだけ今後の期待も大きかったでしょうに、このような事件になってしまった親の気持ちを考えるといたたまれないです。
 もちろん、反則行為は二度と起こさないように罰される必要があります。ただ、もしあの会見の内容が全て本当だったとしたら、それをあそこまで明らかに会見で世間に発表してしまったこと自体は、敬意を表する価値があると思います。行なってはいけない反則行為を二度と起こさないためには、その経緯をはっきりさせて、どのような理由からあの反則行為に至ったのかの(問題行動の機能、本人にとっての意味合い)分析がなされなければ、そこから学ぶことはありません。もしこのプロセスがしっかりとできていれば、きっとまだ長い将来人生として成功できる糧になるはずです。同じ流れで行けば、大学側も、どのような経緯から生徒が反則行為をするという行動を生み出したのか、それが監督やコーチにとってどのような機能(理由・意味合い)があったのか、全てを明らかにして分析ができれば、今後二度とこのようなことを起こさない、信頼できる教育を成功させることにつながると思います。
 監督も反則した生徒も、「怪我をさせろ」と監督が具体的には言っていないことには意見が一致していますね。それにもかかわらず生徒は「本当に怪我をさせなければ行けない」と思ったと会見で話しています。これは相手の気持ちを察して行動する「忖度(そんたく)」の行動が起こったと言うことでしょう。こう言った行動、どこか政治家と官僚の話でもでも聞きましたね?今回のオンラインABA講座は、「そんたく」と言う行動を取り上げて、分析して見ました。行動には必ず機能(意味合い)があります。それを分析することが重要だと思います。「忖度(そんたく)」の行動を分析
 

2018年5月11日金曜日

第2回オンラインABA講座

 最近ぬか漬けを始めました。以前にもやっていたことがあったのですが、半年も経たないうちに挫けました。挫折の原因はやっぱり面倒臭いところですかね。何日も何もしないで放っておける物でもないですよね。冷蔵庫で保管したとしても、やっぱり1日おきぐらいにはかき混ぜたり、菌の餌となる野菜を入れたり、様子を見ないと行けない。言ってしまえば良い菌を糠の中で育てているのですから、動物を飼ったり、植物を育てたりするのと同じ感覚です。お世話しなければ行けないと旅行にも行けない。ただ、その「育てる」感が良くて、何となく乳酸菌とか良い菌がどんどん育っているような感じは楽しいですよね。でも菌は決して目に見えないですし、野菜入れたり抜いたりかき混ぜたり、あまりに地味な作業に投げ出したくなる。「美味しい漬物だよ」と毎日ぬか漬けをつけてくれるお婆ちゃんが欲しい。
 ぬか漬けを再開したのには、参加できる講座があったんですよ。やっぱりプロと言うか、専門にやっている人の本物の味を試してみたい。以前はカリフォルニアでぬか漬けのキットみたいなのが売ってて、始めたんです。そうなんです。意識高い系の日本食スーパーならアメリカでも手に入るんです。私の母親はぬか漬けを作ったことがないので、日本ではあまり食べたこともなかったのです。本当はどんな感じになるのか、よくわからないままインターネット情報だけで作っていました。そうか、やっぱりプロだよね・・・。ついつい参加してしまいました。講座の先生は「なんたら(発酵関係だったと思う)マイスター」と自称していましたが、世の中にはそう言う資格があるのだろうか?とりあえず講座で人が集まるぐらい上手なんでしょう。先生の作っている(面倒見ている?)糠を食べさせてもらったり、それを私の糠にも少し分け入れてくれたり、麹(こうじ)菌を入れてくれたり、発酵させたりんごジュースを入れたり、鮒寿司にも使われると言う乳酸菌を米粉で培養したヨーグルトみたいなのまで出て来て、やっぱりプロっぽいこだわりの発酵系食材がたくさん出て来て、一人で始めるのとは随分違う。最近話題の「腸活」ってい言うんですかね。花粉症とかのアレルギーにも効くらしいですよ。やりましょうよ、よし。そう思って始めましたが、1週間もしない内にちょっと面倒臭くなって来た。今回は半年もしないうちに挫けるかな?
 「やってみようかな?でも長続きせずに挫けるかな?」と言う感じで始めたと言えば、オンライン講座です。また2回目を作成してアップしておきました。オンライン講座の焦点は「ABAの視点から世界を見る」と言うことを目標に、日常の何気ない行動をABAの観点から分析してみると言う試みになります。どうしても世の中「これが良い」と言うやり方を求められる場合が多いのですが、ABAは「やり方」の集合体ではないのです。どうやって世の中を見るのか、「考え方」の集合体なのです。やり方・教え方には1つだけの正解と言うのはないですし、また同じやり方・教え方でやったとしても、分析によってはその時効果があるかもしれないし(適切だった)、効果がない(不適切だった)かもしれないのです。その考え方が上手になると言うことが、ABAが上手になると言うことなのです。「ABAは無視するんでしょ」と言われることがありますが、その発言自体がABAをわかっていないのです。無視することもありますよ。でも、無視することが適切かどうかは、その時の状況を分析しないとわからないのです。子どもの行動を見て、大人の教え方を見て、一見それが良いように見える時も、その前後の状況・文脈を見ないと、それが今が良い状態にあるのか、何か変えなければ行けないのか、わからないのです。この文脈と行動の関係の分析を学んでいただけると嬉しいです。
 作り出してしまえば非常に楽しい講座なののですが、何をテーマにするのか考えるのは結構辛いですね。みなさんの質問やコメントとかがあると、次はそれに合わせて作りますので、ぜひとも質問・コメントよろしくお願いします。今回は、「片付ける」と言う行動をメインに分析し、改善の方法とその分析を提案しました。ぜひ見てください。http://www.kojitakeshima.com/ホーム/オンライン講座

2018年4月26日木曜日

問題行動:攻撃・他害は減少すれば良い?

 最近スポーツ界では、パワハラとか傷害事件とか、他の人への攻撃行動の報道が頻繁に起こっていますよね。スポーツ界を離れて、行政の偉い人までセクハラ行動で問題になっています。こういった問題行動は今に始まったことではなく、特に昭和には当たり前に見られていたことですよね。スポーツ界とか政界とか、それぞれの業界によって許容されてきた問題行動を、やっと今になって問題と理解するようになり始めたと言っても良いのではないでしょうか。しかし、スポーツ界でも行政の長でも、日本を代表するような優れた知的能力や身体能力を持った人達ですよね。その人たちが、態度が悪いからと言って殴るとか、自分の監督から外れる人に嫌がらせするとか、立場の弱い人に「言葉遊びをする」とか、そんなくだらない行動を取るというのは、不思議でもあります。優秀だろうが能力が高かろうが、「人間ってみんな平等なのね」とちょっと思ってしまう。
 他の人を傷つけてしまう他害というのは、問題行動の中でも特に深刻な行動です。他害で気を付けなければならない点は、「他害は減少させれば良い」では不十分であることです。パワハラとか障害とか、そういったことが表に出るには、すでにたくさんの報告されていない問題行動が起きていたはずで、しかも、たくさんの人がその現場にも居合わせて見ていたはずです。そして「あの人がすることだから」とか「きっと他の問題でイライラしていたから」とか、何らかの理由をつけて、それが許容されてきた来たはずなのです。小さな嫌がらせでも、嫌がらせは嫌がらせなのです。「1回でも、どんな状況でも、人を傷つけることは許されてはいけない」という認識を私たち全員が共有する必要があるのです。「誰かが我慢すればよい」と言う時代は終わらなければいけないのです。
 療育の正解で私が専門家として自立した初めての頃に職場の上司から言われたことを、今でも守っています。「他害は絶対に0にしなければならない」と言うルールです。「他害は減少させれば良い」では、少ない回数で起こる攻撃行動をそのまま少ない回数で起こるように強化してしまっているのと同じと言うことなのです。行動によっては、低い頻度で起こることを強化維持すればよい場合もあります。例えば指示に従わずに笑ってしまうとか、悪口を言うとか、そう言った行動は頻度が低ければ問題ではないのです。しかし、他害は1回でも起こってはいけないのです。そのまま継続させていると、長期的に継続して強化されてきた行動ですから、ゼロにすることがさらに難しくなります。
 他害・攻撃行動を許容してしまうことは、教育界の中では、思ったよりもよく見られます。私の教室に入ったばかりの生徒さんの中には、何か嫌なことがあったり、欲しい物が手に入らないと、お母さんを叩いたりつねったりすることがあります。ここで典型的に見られるのは、「痛い。やめてよ。」などと口にしながらも、お母さんは真剣にそれを注意する様子もなく流してしまうことです。私がそれに気づいたら必ず子どもの今やっていることを止めて、「お母さんは大切。絶対に叩かない。」と注意します。それ以上起こるのであれば、それぞれの状況や理由によって対策を考えますが、まずは「絶対に許容しない」と言う姿勢が大切なのです。私が子どもから叩かれて、それを真剣に注意すると、「幼い子どもになんて大人気ない」という風にも見えるかもしれません。しかし、攻撃行動を続ければその子が加害者になり続け、1回でも他の子を叩けば「あの子は叩くから」と近寄られなくなってしまう可能性もあるのです。子どもにとって一番大切なことは、攻撃行動を一刻も早く、ゼロにすることなのです。
 人によっては「ABAは無視をするのかと思った」とか勘違いされることもあります。ABAは行動が起こるその理由によって対処を変えますし、他害に関しては「絶対にダメと言わない」と言う選択肢はないと私は考えます。「ポジティブに誉める教育が大切」などと言われる方もいます。その通りですが、適切な他の行動を誉めるという対処で問題行動がゆっくりと減少し、タイムアウトなどの厳しい対処をすると、比較的問題行動が早くゼロになっていく可能性があるのであれば、それを保護者に伝えていく、インフォームドコンセントが必要になると思います。もちろん通常はほめて、ほめて、ほめて、を繰り返していますが、場合によっては、厳しめの対処と言うものが長期的に子どもの利益につながることがあると、当たり前のことを専門家も言わなければいけないです。
 これはスクールカウンセラーをやっていた私の知り合いが言ったことですが、生徒が家庭でお母さんに暴力をふるうケースがあって、子どものお母さんによっては「私が我慢すれば良いのだから」「ストレスが溜まっているようだし、これぐらいは良いのでは?」のようなことを言われる場合もあるそうです。この場合「将来この子が結婚して、ストレスがたまったら、どうするんですか?」と尋ねるそうです。その子のためを思うなら、できるだけ早期のうちに、場合によっては厳しい対処を使っても、行動をゼロにすることを前提として何かをし始めることが、一番なのです。