2018年8月20日月曜日

自閉スペクトラム症と運動

 ここのところ台風の影響でやっと暑さが一段落しましたが、名古屋の暑さは今年は酷かったです。連日38度前後の高気温が続き、朝でも5分も外を歩けば汗だくでぐったりしてしまいます。この頃運動をしていないので、できるだけ階段を使ったり、歩けるところは歩いたりするように気をつけていたのですが、今年の夏はちょっとした階段ですら冷房のない場所では危険に思えてきて、ほんの少しだけの運動ですら避けるようになってしまいました。いつもダッシュで走って間に合う電車も、もう走れません。
 代わりと言っては何ですが、いつも涼しい教室の中ではなるべく運動するようにしています。「竹島運動部」と呼んでいますが、積極的に子どものダンスや体操に参加し、かつオンブやおウマさんごっこ、持ち上げてクルクル回すなど、生徒から要求された時になるべく断らずにやることです。自閉系の生徒は自分では中々アプローチできない場合が多いので、こちらから積極的に押し売りに行きます。ただし、生徒がもっとやって欲しい時は要求することの練習に変わって行きます。全般にうちの教室ではスタッフも生徒も、かなりの運動量があります。教室のスタッフの中では基本私が年長で、先輩である私が積極的に体を動かしている訳ですから、私よりも若い職員には子どもを持ち上げて走り回ることへの無言のプレッシャーがあり、ややブラック企業と化しています。
 ちなみに、疲れてくると逆に一生懸命やってしまう時ってありません?竹島運動部も疲れてる時に限ってエスカレートすることがあり、気づいたら生徒を肩車して反復横跳びしていたりして、これは幾ら何でもやりすぎかなあと反省しています。
 自閉スペクトラム症の生徒は、上手に模倣ができない生徒さんや、体が上手く動かせない生徒さんが多い上に、発達障がい全般に練習が苦手でくじけやすい生徒さんが多いため、基本運動が苦手な場合が多いです。ダンス、野球、バドミントンなどのようなスポーツも難しいですし、そもそもジャンプや物を投げることなど、特に苦手な動作が多い場合も良くあります。しかし苦手は苦手でやりたがらないのですが、一度やってみると(ハマると)、運動自体は基本生徒に良い影響があります。
 面白いのが、ぴょんぴょんジャンプさせたり、教室をおんぶして回ったり、質問に正解したら、ただ教室をダッシュで一周するだけとか、「なんでそれが面白いの?」と言うことを何百回でも続けたいタイプの生徒が多いです。定型発達をしている生徒でも、子どもは基本的に単純な運動が好きですよね。こう言った運動をセラピーの最初の部分で徹底的にやってから他の訓練をして行くと、他の訓練にも良い影響が出る場合が多いのです。これは私の経験から来るお話なので、科学的根拠はありません。
 縄跳びや、ドッジボールなど、日本特有の季節的な運動も多いですよね。そう言ったものも生徒の学校適応に大きく影響を与えますから、できるだけ積極的に教えます。どれも簡単なリズムに合わせたり、ルールややり方を少し簡単にしてスモールステップにすることで、生徒が好きな遊びに徐々に変わって来る場合が多いです。野球や相撲も教えたことはあります。すごく楽しいです。
 アメリカでは大体作業療法士さんとチームになる場合が多いので、どう言った動きが一人一人の生徒にとって必要な訓練なのか具体的にアドバイスをいただけることが多いので嬉しいのですが、日本では専門家が治療でチームを組むところまでなかなか行けないですね。障がいがあれば、専門家のチームが色々と発達に貢献できるようなシステムが必要ですね。

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