2012年12月17日月曜日

自閉症の治癒、回復について。その2

 前回の続きです。
 私のアメリカでの療育経験から言っても、そういう「回復」と呼ばれるケースは少なからずあります。これをまあ「成功例」と呼びましょうか。確かに3歳前に始める場合と、そうでない場合とでは、早く始めた方が(2歳前後くらいから始めた方が)圧倒的に成功例が出やすい印象を受けます。あくまで印象ですが。私の最近の経験では、多い時には10人中3人とか4人の成功例がある時もあれば、少ない時には一人ぐらいの時や、 全然いない時もあったでしょうかね。
 成功例の子供3人の話をします。3人とも同時期に2歳前から療育を始めました。2人はPDD-NOS、一人は自閉症の診断があったでしょうか。(診断の専門家でないので、診断名はあまり覚えていません、すみません。)始めた頃は、泣いて泣いて、療育する方もうんざりしました。人に触られただけで叫ぶとか、毎週同じ先生に会うだけなのに何ヶ月間も毎回泣くとか、明らかに普通の子供とは違うレベルです。もちろんどの子も全然言葉をしゃべれませんでした。何か欲しければ、泣いたり自分で掴もうとしますが、その意思を人に伝える事はできません。言葉が出るようになっても、3人ともきちんと自分の名前が発音できるようになるまで、一年近くかかりました。他の子供には全然興味を示しませんでした。この3人、療育をぐんぐん吸収して成長して卒業(3歳の誕生日)までには、発達検査の結果で健常児と比べてあまり大きな遅れがなくなりました。(その中の一人の親から体験談を書いていただきました。読まれたい方はこちらをクリック。)
 卒業して一年ぐらいした頃に、他の子供の見本としてその3人を招きました。卒業後特殊教育や専門家による療育などはあまり受けていないのに、卒業した時よりも明らかに言葉が上達していました。お昼ご飯中冗談を言い合って笑ってるんです。まあ4歳前後なので冗談と言っても「うんち」とか「おなら」とかそういったレベルです。話し始める時に、"Actually(本当は)"から文章を始めたり、おませな言葉使いもします。どの子も以前自閉症かPDD-NOSと診断されていたんですよ。はっきり言って、驚きですよね。自閉症には見えませんよね。そうかと思えば、教室に行ってから遊び場に行くのは良いが、教室に行かずに直接遊び場に行こうとするとなぜか泣いてしまったり(こだわり)、全員で何かをしようとすると必ず何か他の事をやろうとしたり(協調性がない、手間がかかる)、と言うような行動が見られたりもしました。私が日本に帰国したということで、"Where did Koji go?I miss Koji.(浩司はどこへ行ったの?さびしいね)"と言った子もいました。人のことを恋しがるというのは自閉症では普通聞かないですよね。
 これって、本当にどういうことなんでしょうか?本当に「回復」の例なんでしょうか?その3に続きます。 

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