新学期(3月4月)の問題行動

  4月に入って新しく教え始めた愛知教育大学での教育相談の授業も、何とか無事2回目を終了することができました。「無事2回目を終了」なんて、なんて大袈裟なと思われるかもしれませんが、それが今時の非常勤講師も大変なんですよ。

 それぞれの大学にはそれぞれのシステムがある・・・つまり、教室の使い方から、wifiの入り方から、契約の方法から微妙に違う。まあそれは普通ですよね。今回大変だったこと、と言っても過去形ではなく現在進行形での大変なことが、ハイブリット授業の実行です。ハイブリット授業?何となくお察しの方、その通り。授業の半分は対面で、半分はオンディマンドでやって欲しいと言う意味です。と言っても、最初の7回はオンディマンドであと8回は対面で、と言うことではなく、コロナ対策上教室にいる生徒の人数を減らすために「毎回半数の生徒は対面で、半数はオンディマンドで授業を受けさせよ」と言う大学側の無茶振りなんです。オンラインなら全員オンラインにしてしまえば、生徒も講師もやりやすいのに・・・どう考えても講師の授業準備の時間が必要以上に増えてしまう。結局は私の場合、コロナ時代に欠かせないzoomを使って授業を録画し、それを生徒がオンディマンドで見られるようにネット上に上げる方法にしました。自身のラップトップを持って行き、ラップトップの画面をプロジェクターを使って対面の生徒に資料と私の顔を見せながら授業をし、生徒の反応も気にしながら、録画されるべきラップトップ上の画面もチェックして・・・。これでは授業中もリラックスして話ができない。

 それと同様に難しいのが、システム上でのクラス管理。宿題もオンラインん上で提出してもらい、オンディマンドのビデオもシステム上にアップロードして、きっと成績評価もシステム上で?・・・そこまで先が見えない。毎日目の前のことだけに集中する以外にない。システム自体は分かってしまえば難しくないのですが、特に3月は全く使用方法がイメージできないままでした。誰に聞いたら良いのかも分からず、ちょっとずつ誰かに質問して答えをもらい、こんな状態で4月の授業ができるのかと言う不安のまま、綱渡り状態でやっと4月の2週目が終わり。時々「ウキー」と叫んで、髪をかきむしって走り出したくなる。

 よくよく考えると、これが私の教える生徒(発達に遅れのある生徒、言葉が上手く分からない生徒、自閉傾向のある生徒)と同じ状態なのかもしれませんね。新しい環境や、これから来るだろう変化に対して、耐性が弱いんです。「何が起こるか予測つかない」「どうなるのかイメージつかない」「どうやったら分かるのかが、分からない」「誰に聞いたら良いのも分からない」きっとこんな状態です。特に園を卒業して小学校に入学する生徒の3月は、荒れて当然ですよね。何が起こるか分からないけれど、皆「小学校に入るから・・・」と話している。小学校って一体何?どうすりゃ良いっての?・・・私じゃないけれど、きっと「ウキー」と叫んで走り出したい状態でしょう。

 就学のような大きな生活環境の変化ではない場合にしても、4月は身体測定や医師による健診など、変化や不規則なことが多く、荒れる時期です。大体最初の1、2週間は緊張感で頑張っているのでまあ良くて、その後かゴールデンウィーク明けに疲れが出て、荒れますね。そして追い討ちをかけるように運動会の練習が・・・。私的には運動会なんてどうでも良いです。なくて良い。私も運動会で楽しかった思い出なんて一つもない(運動が得意ではない人なので)。大体あんな集団行動を強いられるのは、意味あるの?なぜか体操するための「体操体型に広がれ?」あれだけで、「できてない!」「やり直し!」と叱られる。気が重い。落ち着いた「いつも通り」が来るのは6月ですかね。それまで何とかみんな頑張って欲しい。学校、少し早めに帰ったり、休んだりしても、大丈夫ですよ。適度に頑張りましょう。

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