2015年10月8日木曜日

自立

 10月11日の講演会が近づいてきました。楽しみですね。ちなみに、ありがたいことに予想外に申し込みが多くて、申し込みは締め切らせていただきました。ありがとうございます。ということで11月22日にも同様の条件で(同じ場所、同じ時間、同じ講演内容で)再講演を企画しています。もし参加希望の方があれば、メールください。
 ということで、講演で参加者一人一人に渡す様にデータシートやパワポのコピーが入るバインダーを家で用意していました。作業をすすめると家内が赤ちゃんに授乳しながら横から口を挟んできます。「テーブルでやりなよ。床の埃がつくでしょう?」少しムカっとしながらも、仕方なさそうに(嫌そうな顔で)床からマットの上に移動して作業を続けようとするとさらに、「テーブルでやれば良いじゃん。そこだって埃がつくでしょ?」と追いかけてきます。ますますムカっとしながらもテーブルにずれて作業をすると、「ほら、できたバインダーまた床に置いたら一緒でしょう?できたのはそっちの段ボールに入れれば良いでしょ?」とますます追い討ちをかける。いちいちうるさいことこの上なし。あんまり腹が立ってきたので、「床に置いたら、埃がつくでしょ?そんなのありえない!」とかなこの真似をして、言われたことをわざと無視して床の上で作業を続けます。真似されたかなこは、「なんでそんなに感じ悪いの?こういう講演でもらったバインダーに髪とかついてたら、絶対いやだよ。」と攻め続けます。腹たっているこちらもまた真似して、「感じ悪い。髪とかついてたら絶対いや。」とやり返す・・・。どっかで見たことのある光景に思えませんか?
 障がいがある子どもを教えていると、お出かけする時に「こっちきて」「靴履いて」「ジャンパー着て」「まだママが良いって言うまで外でない」「ほら、水筒落とした。拾って。いつも水筒落とすから割れるんでしょ?」とどんどん指示を出してしまいませんか?工作しても、「顔を描くよ。ほら、目。目は丸くして。ぐるぐる。鼻は?あーあ。それじゃあ目みたいになっちゃったじゃない?(子どもが逃げ出そうとして)ええ、もうやりたくないの?」と、指示が増えやすい。親だからしっかりやって欲しい期待もあって、思わず指示の出しすぎや、批判的になりがちです。最近子どもが反抗的になってきた・・・という方、心当たりありません?子どもの障がいの度合いに関わらず(言語の多い少ないにも関わらず)あまり指示を出しすぎると、子どもが自分で何かを考えてやろうとする傾向(自発的な行動)を阻止してしまうことが多いのです。言い換えると、自発的に何かしようとする前に親が「これしなさい」とやることを特定してしまうために、自発的な行動のチャンスがなくなるだけでなく、自発的に行動すると「そうじゃなくって、いつも言ってるでしょ?」のような批判的なコメントが罰となって、結果として自発的な行動が減ってしまうこともあるでしょう。
 障がいがあるとかないとかに関わらず、人間に生まれてきたのですから、自分で決めて、自分で行動して、それで人から評価されて、活躍したいものです。しかしながら、特に障がいがあると、放っておいて自分でできませんよね。指示されないと(時に指示されても)なかなかできないことも多いですよね。この場合、「こうしなさい」とやって欲しいことを特定して言ってしまわずに、なるべく自分からそのやらなければいけないことを見つけ出すような手助けをしたいのです。例えば、外に行こうとするなら、「外に行く時は、ジャンパー着て、鞄持って、靴をはいてから行くよ。」と最初に言っておいて、そして外に出かける時ジャンパーと鞄を玄関近くに用意しておきます。そして、「外行くよ!さっきなんて言われたか覚えてるかな?まずは・・・(できなければ周りを見回すように指差しして)そう、そこにかかっているやつ・・・そうだね。ジャンパー。ジャンパーが着れたら・・・(できなければ周りをいろいろ指差して、たまたま鞄のところに目が行った時に)そう、鞄だね。鞄持ったら・・・靴だ。よくできたから、外に行こうか?」というような丁寧な手助けをしていきます。ここで教えようとしているのは「周りを見回して、何を準備するのか自分で見つけ出す」という準備行動です。周りを見回すのが難しい子は、写真でジャンパーと、鞄と、靴の3つの写真を玄関に用意しておいて、1つずつ指差しながら準備することを教えても良いです。ひらがなが読めれば、ホワイトボードに書いて玄関においておいても良いです。口で準備するものを暗記させても良いです。要は、自分で「何をしたら良いのか?」見つけ出すために必要な準備行動を自分で起こして、言われなくても自分でやることです。
 こういう手間をかけて教えていっている子は、人に「こうしろ」「ああしろ」と言われなくても自分でできるのですから、余計な苛立ちも避けられます。また、次に何をするのか自分で考えるわけですから、そういった適切な行動が出ている分だけ、「突然走り出す」とか「気がそれて遊び出す」といった余分な問題行動が下がります。これは障がいがない子の教育にも共通することだと思います。次に何をしたら良いのか、言われないと動かない子いますよね。「またぼーっとして!」といつも叱られていますが、もしかすると、「鞄持って、靴下履いて。それからジャンパー着て。早くしなさい!」と指示しすぎかもしれませんね。

1 件のコメント:

  1. はい。耳が痛い内容でした。指示の出しかたを、意識していきます。子供だけでなく、夫にも…。

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