読書感想文ってどう書くの?:課題図書から感想文へ

  うちの「思考表現のクラス」の7月の課題は読書感想文でした。今回選んだのは課題図書の一つでもある「ぼくの弱虫をなおすには」を選びました。1976年のアメリカのジョージア州が舞台になっていて、登場人物がトレーラーハウスに住むという状況設定や、黒人の人種差別がテーマになっていることなど、どうしても日本人には馴染みが薄く入りにくい感じかなと思っていたのですが、違いました。登場人物がちょうど4年生から5年生に変わる時の、思春期前の子どもの気持ちが上手に描かれていて、「いじめ」「怖いものの克服」「友情」など、文化を超えて共感できる内容が読んでいる日本の子どもにもすんなり入ってくるのは、翻訳の方が上手いんでしょうね。大人も楽しめました。とてもお勧めです。

 トレーラーハウスという、日本で言えばプレハブとか小さな集合住宅的な、低収入の家庭が住むイメージのところに住む主人公、怖いものがいっぱいあって、イジメられがち。親友と一緒に怖いものをなくしていこうという設定。子どもの時ならではの、冒険的な楽しさもあり、怖いものもたくさん出てきて、最後まで目が離せない。私のところに来るような生徒さん、やっぱり挫けやすくて、怖いものもたくさんある子どもが多いです。主人公に共感できることもたくさんある。

 教室で読書感想文をするときには、1つ1つの章を読むごとに、感想を言ってもらいます。どんな下らない意見に思えても良いので、まずはその時々の気持ちを口に出して、それをノートに(付箋に)書き留めて、気持ちを残していく。最後まで読んで「感想」と言われても、その時の気持ちを忘れてしまうことが多く、まずは付箋にノートとして残して、気持ちを形に残すことから始めます。

 KJ法って知ってますか?ビジネスとか研修とかでよく使うもので、皆の意見を1つ1つ付箋にしてホワイトボードに貼っていく。それを同じようなもの同士グループにまとめて行くんです。なので、自分の感じた気持ちの中でも、同じような気持ちをグループ分けしていくと、全体としてまとまりのある感想文の骨格が出来上がる。やはり最初のうちは、大人がそのグループ分けの部分はお手伝いが必要になります。感想文ですから「子どもの気持ち」を大人が勝手に考えてしまうようなお手伝いは良くない。でも、最初からまとまった構造の感想文なんてかけるわけがないですよね。こうやって自分の頭の中の感想を整理することのお手伝いをしてあげると、徐々に文章も上手になります。「思考表現のクラス」ですから、まさに思考のと表現のお手伝いをしてあげるのです。

 感想文ってどう書くの?やり方は色々とあると思います。子どもの年齢によってもお手伝いの仕方は違うとは思います。ABAでは「課題分析」と言って、複雑なことも少しずつのステップに分解して、スモール・ステップで教えるやり方をします。小学校高学年の子供であれば、まずは子どもが楽しめるような本を選んで、一緒に読むこと。そして子どもの感想をちょっとずつ貯めること、そしてそれをまとまりにある形にすること、こういったステップを追うと良いと思います。

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