「やればできる子」でもやらない子
私はウクレレを少し弾きます。歌に合わせてちょっとコードで合わせて演奏する程度なのですが、一時期は教室の生徒と一緒に弾いて楽しむこともありました。アメリカにいた頃に何となくウクレレの可愛さに惹かれて衝動買いしたのですが、やっぱり大人になって楽器を始めるのって、あまりに下手クソなのが恥ずかしいじゃないですか。というか、下手な楽器を弾くのって、聴く側からすると迷惑ですよね。誰にも練習場面が見られないようにインターネットで動画を見ながら、練習しました。最近は簡単なコードの弾き方から簡単に弾ける曲の弾き方まで、色々と動画で見られるんですよね。それを見ながらちょこちょこ自分で練習して、下手クソながらも基本のコードぐらいは弾けるようになりました。全くYouTubeって嬉しいですよね。調子に乗って、最近ギターを知り合いからもらいました。ウクレレ弾けるんなら、ギターも弾けるのでは?大間違いですね。弦が4本のウクレレに対して、ギターは6本あるので、コードによって弦を押さえるために指があんな形になったり、こんな形になったり、痛い痛い。比較的基本に思われるコードでさえ、そんなに難しいの?と驚きです。だいたい指がそんなところまで行けるわけがないじゃない?一瞬で挫けました。 私の生徒はだいたい一瞬で挫けます。「やればできる子」でも、何か挑戦し始めてちょっと上手くいかないと0.5秒で諦めて放り投げる生徒も多くいます。練習しようとか、頑張ろうという発想すらない感じですね。ええ?もう挫けたの?と呆れるくらいの速さで心が折れる「ガラスのハート」の持ち主ばかりです。0.5秒では、やったと言うほどやっていないのですから、できるようになるわけがありません。親からすると、失敗しても諦めずに頑張って欲しい期待があるので、自分の子が「頑張らない」とか、「挑戦しない」のを見ると、とても歯がゆいんでしょうね。つい熱が入って、「何でやらないの?」と怒ってしまい、子どもの方はすでに挫けて心が折れている上にさらに怒られて、ウキー!と教材を投げたり、逆にヘラヘラ笑ってごまかして、今度は親の方が「何でやらんの!」とキレたり、親子関係はドツボにはまって行きます。 挫けやすい子どもというのは定型発達をしている子の中にも多いのですが、発達に障がいがあると、面白いことに挫けやすい子どもである確率がほぼ100%になります。すで...