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練習の効果:自閉症の子って、放っておくとどうなるの?

 先日家の玄関にの上の方に何か小さなものが付着しているのを見つけました。そう言えば、昼間蜂がその辺に飛んでいたのを思い出しました。アシナガバチだと思います。嫌ですね。もしかしたら巣かも?玄関なので非常に迷惑です。まだ小さいものなので、蜂がいない間なら、大丈夫かも?コワゴワほうきでつつくと、思ったよりも簡単に落ちました。なんだか思ったよりも軽いです。でもよく見ると、明らかに蜂の巣ができ始めるような形をしています。怖い、怖い。まあ、早いうちに撤去できて良かった。一安心していると、4、5日経ったところでしょうか、また同じところに巣の土台ができ始めました。また戻ってきたら、嫌だ。今度は大事をとって、玄関の壁にスプレー型殺虫剤(フマキラーだったかな?)を吹き付けておきました。その後は蜂が来なくなりました。4、5月は巣作りのシーズンということも聞きました。うちは川沿いなので、虫が多いんですよ。アシナガバチは虫を食べる益虫なのでしょうが、私のうちの玄関に巣を作るのはやめていただきたい。そしてある週末の朝、天気の良い日、寝室の窓を開けて見ていると、またアシナガバチが飛んでいます。またいた!もしやこの辺にも巣があるのかも?蜂がいなくなったところでベランダに出ると、どこにも巣は見当たりません。ふと気になって窓枠の下を覗き込むと、なんと作りかけの巣の横に逆さまにとまっている蜂と目が合いました。最悪ですよね。でも、作りかけの時に見つかって良かった。昼間に近づくと怖いので、夜に撤去することにしました。  夜に懐中電灯を持ってまた覗き込むと、また目が合ってしまいました。いる。でも、蜂がいなくなるまで待てないので、殺虫剤スプレーを使って駆除することにしました。ハエ蚊用でも聞くんでしょうか?近寄るのが怖いので遠くからスプレーをすると、せっかくの毒ガスが風邪で飛び散ってしまいます。それでも何度かしていると、ブーンと蜂が羽の音を立てるようになりました。もしかしたら、巣の中に毒ガスが入らないように羽で風を送っている?効果ありかも。続けると、蜂が出てきて床でもがきはじめました。懐中電灯を置いたところで、見えるところでもがいてくれて良かった。やはり見えない夜に飛ばれると、怖い。でも、殺虫剤って効果あるんですね。追い詰められた蜂に突然襲われると怖いので、ベランダの寝室の前からはちょっと逃げて、もう一つの部屋...

新学期:表情や表現の難しさ

 暑くなりましたね。2週間前には寒くて暖房をつけていたのに、突然冷房が必要なくらいになって、冬から春を吹っ飛ばして夏になった気分です。幸い暑さのせいか花粉症は大したことがなかったのですが、気温の変化に体がついていかないですね。  うちの教室の子供達も気候の変化に加えて、新たに保育園や療育の場所を始めた子どもが今年は比較的多いので、そういった子は新学期を迎えたストレスで荒れ気味です。新学期、小学生や中学生も大変ですが、保育園や幼稚園に初めて通うようになる子どもも大変ですよね。学校生活ということ自体を知らないまだ3歳とかの子どもに、「保育園に行ったらたくさん子どもがいるんだ」と口で説明しても、その意味はなかなか実感として伝わらないです。その頃を覚えていない私たち大人から、「こういうことが大変だよ。」と、子ども目線で教えてあげることもできないですし、保育園について行って「こういう時は、こうしたら良いよ。」と言ってあげることもできないのですから、多くの問題は子どもが自分で解決するしかありません。20人以上の子どもを一人の先生が見ているような環境で、一人一人のニーズに合わせた教育は難しいのが当然でしょう。今までだったら親が色々と問題を解決する場所に一緒に入られたのに、突然知らない場所で、色々な子どもと一緒に、なんとか生活しなければ行けないのですから、それは大きなストレスがかかるでしょう。  定型発達をしている子どもでも、大体最初の3ヶ月くらいは大変だということをよく耳にします。朝バスに乗るのを嫌がってお母さんにしがみついて泣き叫ぶのが2ヶ月くらい続いたなんて話もよくあります。自閉症などの障がいを持てば、さらにそのストレスが倍増することもあるかもしれません。というのも、自閉症や他の発達障がいは基本的にコミュニケーションの障がいを含む場合が多いので、自分で言いたいことをうまく伝えられなかったり、周りをしっかりと見ていないので何が起こっているのか理解できなかったり、人から言われたことをすぐに理解できなかったりするのですから、ますます混乱することは避けられないでしょう。しかし、自閉症のお母さん方から、「うちの子ってストレス感じてますかね?(ストレスなんてないんじゃないか?)」と言われることが結構あります。というのも、自閉症では特に、ストレスが表情や行動にうまく出ない場合が多くあり...

良し悪しの判断:ルールの価値

 先日近くの銭湯に行ってきました。たまたま車で通りかかり、こんなところに昭和な感じの銭湯があったんですね。「⚪️⚪️温泉」と名前があり、銭湯ではなくもしかしたら本当の温泉なのかな?というところも温泉ファンの心をくすぐる。行ってみました。すごい人数のお年寄りがいました。洗うところがないくらい。しかもみんな洗い場のシャワーのところを席取りしているのかシャンプーなどを置いていて、空いていても何となくそこを使いづらい。突然来た新参者がちょっと入りづらい雰囲気。名古屋は温泉文化があるんでしょうか?こんなに普通の銭湯が混んでいるなんて。しかも年齢層がすごい。みんな70歳くらいでしょうか?せっかく来たのに、みんなあまりリラックせずに結構早く出て行くところも年寄りらしい。それくらいの人に囲まれると、なんだか自分も若返った気持ちになりますよね。そこにいる50台くらいの人も、だんだん「お兄ちゃん」に見えてきた。その「お兄ちゃん」サウナに入っていたんでしょうね。水風呂に入りました。しばらくすると、バシャーン、バシャーンとすごい音を立てて、水の中で体を移動させ、中の水を波立たせて水をこぼしてしまっています。一体何なんだ?びっくりしていると、いなくなりました。実は水中に頭ごと潜っていて、またザバーっと(アデランスのコマーシャルのように)大胆に水しぶきを上げて水から出てきています。私だって(人が見ている前で、しかもあんなに大胆に)お湯に潜ったりしません。やっぱり大人も異様な行動を取るんですよねえ。結局ただの怪しいオヤジですよねえ。「お兄ちゃんだと思ったのに・・・」。  こういう仕事をしていると、頻繁にお母さんがたから「物事の良し悪しがわかるようになって欲しいんです」ということを相談されます。子どもによっては、人の給食のご飯を取ってしまったり、人を叩いてしまったり、学校から逃げ出してしまったり、きっかけは色々ですが、大体問題行動から始まります。ただ、これは非常に難しい問題です。というのも、「物事の良し悪し」と簡単に言いますが、良し悪しを判断するという行動が取れるには色々なことができなければ行けないからです。まず第一は、それが理解できるか?ということです。りんごがみかんとは違うように、人の食べている物と、自分の食べているものが違うということがわかるか?それから、人の食べている物を取って(盗んで)...

感覚過敏

 先日久しぶりに土曜日が晴れました。桜の時期は雨が何度も降ってすぐに寒くなってしまっていたので、久しぶりの気持ち良い陽気を楽しみに、川原の堤防にピクニックに出かけました。草が刈られて野原になった堤防には、タンポポが咲き乱れ、ベンチに寝転ぶ人もみられます。一角にはたくさんのチューリップが植えられて、とても気持ちよい日です。お弁当のサンドイッチを入れたビニール袋が思わず飛ばされてしまうような強い風の日でしたが、日差しを受けながらのお弁当は良いですね。今日はなんだか鼻水が出ます。私は花粉症にはなったことがないので、風邪を引いたものがまたぶり返したかな、と考えていました。マスクとポケットティッシュを余分に持ってそのまま買い物に出かけましたが、鼻水がどんどん出てきます。ティッシュが追いつかなくて、マスクの内側にまで鼻水がつき、なんとも醜い状況になってきました。やだなあ、と考えつつも地下鉄の駅を上がると今度はクシャミが何度も出ます。「もしかすると、これが花粉症か」と気づいた頃には、結局ポケットティッシュを2パック使い、外に出るとクシャミや咳が止まらない状態になり、頭痛までしてきました。「花粉症は、コップに水を注いで溢れ出てくるように、或る日突然なる」ということを聞いたことがありましたが、突然とはこれくらい突然なんですね。その日はクシャミと咳と鼻水でグッタリでした。花粉症の症状がこんなに辛いなんて、これからどうやって生きていけば良いんでしょう?薬は?専用マスクは?家内に聞くと、「別に慣れるよ。」という気のない返事でした。とほほ。次の日は絶対外に出ないぞと意気込んでいましたが、結局次の日からまた雨に戻り温度も下がり、花粉が飛ばなかったせいか、特に鼻水の出ない普通の1日に戻りました。もう二度と川原にピクニックに行きません。外にランニングもだめかなあ、ああ、ただでさえ人混みが苦手だったり、出不精だったりするのに、また行けない場所が増えてしまった。  アレルギーといえば、自閉症の子どもは感覚が過敏な子供が多いですよね。手にノリがついたり絵の具がついたりすることが嫌で工作がなかなかできない子どもや、手に水がつくのが嫌で手が洗えない子どもや、頭に水がつくのが嫌でシャワーが浴びられない子ども、大した音もないのに突然耳に手をあてて覆い隠す子ども、顔や頭に何かがくっつくのが嫌で被り物が全然できな...

自閉症の治療薬

 NHKのニュースで、「自閉症の初めての治療薬となるか」臨床試験が行われる事になったと報告されていました。今回報告された薬は「オキシトシン」と呼ばれるホルモンを鼻にスプレーして投薬するというもので、効果としては「顔の表情などから他人の気持ちを読み取るテストで効果があった」というコミュニケーション能力の改善ということだそうです。   自閉症の治療薬ができると良いですね。私は実際に研究の結果を読んでないので詳しい所はわかりませんが、上記のニュース情報だと残念ながら「自閉症を治す」というよりも、「自閉症の症状を改善する」という印象ですね。本当の所はどうなんでしょう?結果も含めて、女性の母乳を分泌するのに使われるホルモンがどうして自閉症の治療薬になるのか等、もっと詳しい情報が出ると良いですね。   ニュースによる自閉症の取り上げられ方というのは難しいですよね。今回も、「自閉症の患者は国内で120万人にのぼるが、根本的な治療法はない。研究グループは再来年までに結果をまとめ・・・」とありましたが、このニュースの流れを聞くと、「自閉症には何もすることができない。この薬が根本的な治療法になる可能性がある。」というようにも聞こえなくもないので、本当に止めて頂きたい。  この薬の効果は別として、療育による効果は研究によってずいぶん前から明らかになっていることです。「コミュニケーション力を改善させる」治療教育の効果的な方法は、現在もどんどん研究として出されています。それどころか、早期に療育を始めた場合にはIQが20とか上がる場合もあるということまで研究で出ているのに、「根本的な治療はない」で済まされて良いとは思えないからです。  なぜ、療育の効果は報告されないんでしょうか?ABAの研究方法が他の分野と違う場合が多い、ということもあるでしょう。また、医学会が、心理・教育会よりも資金力も政治力も断然に大きいことも、もしかしたらニュースに与える影響の違いに出ているかもしれません(ABAは心理・教育の中でも異端児扱いされることもあるそうですからね)。日本に専門家が非常に少ないことも、影響しているでしょう。皆様に良さが知ってもらえるような上手いコミュニケーション力、分野を超えた臨床家同士の横の連携力なども含め、私たち専門家が改善していくことも必要かもしれませんね。

会話のスキル

 先日久しぶりに献血をして来ました。私献血好きなんです、と言ってもやはり年に何度も行けませんね。やはりそれなりに時間に余裕がないとできない。体力的にもある程度余裕がないと行けない。言って気づきました。あまり余裕のない生活を送っていたんですね・・・とほほ。この余裕を感じにいっているのかもしれない。でも献血すると何となく人のためになった気がしません?特に夏休みなんかは事故等が多いから、絶対血が足らなくて困っている人がいるはずです。しかも献血ルームって奇麗な所ありますよね。色々ただでジュースとかもらえるし。高校生のときは、「ただ」のお菓子やジュースをもらいに友達と献血に行っていました。行くたびに色んな新しいシステムが導入されていて、感心します。今回は、席の準備ができるとピーピーって機械がなって知らせるというシステムが導入されていました。レストランの席待ちみたいな感じですね。こういう色々なシステムがあるのは良いのですが、ベルトコンベアー式で色々な検査を通り抜けるので、次の人に会うたびに「名前、生年月日、血液型」と聞かれるのはイヤですね。まあ血液に間違いがあっては行けないので当たり前なのですが、やはり大きな声で生年月日を言う、しかも繰り返すのが嫌な年齢になりましたね。 やだやだ。  繰り返すと言えば、自閉傾向がありながらも言葉をよく話すようになった子どもで、よく言われることなのですが、「同じことを何度も繰り返してしまう。その場にそぐわなくても、言ってしまう。」ということです。これは、非常に複雑な問題だと思いますが、今回は果敢にチャレンジしてみます。 これは、会話の技術という事以上にまず、会話の動機が絡んで来るからだと思います。会話をするということは、以下の二つの動機が必要だと思います。 動機1:相手(聞き手)の注意を引きたい。 動機2:話したい内容がある(共有したい経験、思い出したい経験がある)。  「同じ事を繰り返してしまう」というのは、もしかしたら、相手の注意を引きたいと言う動機1はあっても、話す内容がないという動機の2が不十分である(話す内容が一つしか思いつかない)のかもしれません。逆に話したい内容があっても、相手の注意を引きたい動機がなければ、会話ではなく独り言を繰り返すことになるかもしれません。やはり、どちらが欠けていてもだめなのでしょう。動機が絡んでいると...

問題行動(癇癪):要求が通ることとの反比例

 教室の時間の合間におやつ代わりにゆで卵を食べようと思いました。冷蔵庫に入っていたから、やっぱりちょっと暖めようかな。電子レンジでゆで卵を暖めると、爆発するって聞いたことあります?怖いですよね。でも、ちょっとだけなら大丈夫かな。少しだけ暖めて・・・、ほら、やっぱりちょっとなら爆発しなかった。レンジを開けて手に取ると、お、ちゃんと暖まってる。いっただきまーす。ばん!風船が割れるくらいの音がしましたかね。何が起こったの?手のひらにあるはずの卵は跡形もなく、卵の細かな残骸が床や壁に散らばっています。しかも卵の飛び散り方が半端じゃなくって、まさに爆発。部屋中にゆで卵の小片がばらまかれました。後から見ると部屋の反対側の壁にまでゆで卵の破片がついています。鏡を見ると髪の毛や服にも一杯ついてる。もしかすると、ちょっと目に入ったかもしれない。こんなことで失明しなくて良かった。ああ、生徒来るから片付けなきゃ。しかもぞうきんで床を拭くと、黄身が床のフローリングの板の隙間に入る!ああ、そんな所は・・・。あとで臭くなったら絶対やだ。せっかくの短い休憩時間、エネルギーチャージしてゆったりする予定だったのに、これでその時間も掃除に終わる・・・。とほほ。しかしこの歳になってこんなにビックリすることあるか?というぐらい驚きましたよ。本当に漫画みたいなことってあるんですね。  爆発と言えば(相変わらずなんでも自閉症につなげる)よく癇癪起こす子っていますよね。それから小さなことでもすぐに、「うきー!」ってなってしまう子。例えばオモチャで遊んでた所に、お父さんがアイスクリームを買って帰ってきて、見た瞬間それに向かって走って行って、手を伸ばすとするじゃないですか。オモチャ持ったままの手でアイス食べようとしてアイスを落としちゃかわいそうなので、「ちょっと、オモチャもったままの手で。」と言うと、「うきー!」と床にひっくり返る。食べるなって言われた訳でもないのに、この反応は一体何だ。お前は猿か?せっかく好きだと思って、楽しい経験を多い浮かべて買って来たアイスクリームなのに、一気にこれで30分も泣き通す。こんなことって、結構ありますよ。  こういうように、一触即発ですぐに癇癪を起こす子や、物を投げる子、「イヤ!」等と叫ぶ子というのは、思い通りに事が運ばない、自分のやりたいことが言えてない、言わば「食べたい物が...